もののけ姫②-人と自然-
もののけ姫の話題が続いて恐縮ですが…
このお話はアシタカとサンの単純な恋愛物語ではなく、
もっと深いテーマがあって描かれたようです。
ただセリフや情景など、表面上には出てこないため人によって評価がしづらいんでしょうね。
端的にいうと
「自然」と「人」との争い…ですが、事はそう簡単ではありません。
というか「人」側のエゴと苦悩が如実に表れています。
かつて頂点に君臨し、自然そのものの姿で生きる「乙事主」や「山犬」。
鉄を作るために木を切り、自然を壊すことで生計を守る「たたら場」と「人」。
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「アシタカ」と「サン」はそれぞれ「人側」と「自然側」の立場として描かれています。
サン「アシタカは好きだ。でも人間を許すことはできない」
この言葉が表しているように、人と自然の問題は『答えが出ない』まま物語は終わります。単純に「自然保護だーー!」と叫ぶだけより、ずっと見ごたえのある映画だと思います。※自然保護が悪いと思っているわけではありません…